債務超過(赤字)の場合の対処について

育成就労制度(旧技能実習制度)の監理支援機関の許可申請において、決算書が赤字であっても、即座に不許可になるわけではないと考えられます。
重要なのは「事業を健全に遂行するに足りる財産的基礎(継続性)」があるかどうかです。
赤字や債務超過の場合、それを補うための追加書類を提出し、経営状態を詳細に説明する必要があります。
状況別の対処法をまとめました。

1. 「単年度のみ赤字」の場合

直近の決算が赤字であっても、過去の蓄え(利益剰余金)があり、債務超過(負債が資産を上回る状態)でなければ、比較的認められやすいです。

2. 「2期連続赤字」または「債務超過」の場合

審査はかなり厳しくなります。「事業の継続性に疑義がある」と見なされるため、客観的な証明が必要です。

3. 判断の分かれ目(チェックリスト)

当局は以下のポイントを見て「許可・不許可」を判断します。
チェック項目 良好な状態 危険な状態
自己資本比率 プラス(資産 > 負債) マイナス(債務超過)
赤字の理由 前向きな投資や一過性の要因 本業の売上不振が長期化
資金繰り 手元資金が豊富 借入金の返済が滞っている
今後の計画 実現可能性の高い改善策がある 具体的な策がない



具体的なアクション

もし現在赤字や債務超過の状態であれば、以下の手順で進めることをお勧めします。
  1. 試算表(最新の月次決算)を作成する: 決算期を過ぎてから状況が改善しているなら、最新の数字を出すことで「回復傾向にある」とアピールできます。

  2. 専門家(行政書士・税理士)に相談する: 監理団体の許可に詳しい行政書士や、企業評価書を書ける中小企業診断士との連携が不可欠です。

  3. 役員借入金の整理: 団体が役員(理事など)からお金を借りている場合、それを「返さなくて良いお金(債務免除や資本組み入れ)」にすることで、帳簿上の財務体質を即座に改善できる場合があります。